金属屋根は、金属の板を、屋根の形状に合わせて加工して作られています。
薄くて長い金属の板を、自在に加工して作られている「金属屋根」。曲線や円形など、複雑な形状の建築物にも合わせられます。
一番の特徴が「加工がしやすく丈夫」なところ。
また、金属板自体にメーカー保証が付けられているところもメリットの一つです。
金属屋根は形の違う製品が豊富に揃っていますので、建物の用途に合わせて、素材・形など、それぞれ選ぶことができます。
■ 折版屋根
金属の板を波型に加工した屋根材を使用した工法です。軽量で低コストなことが大きなメリット。
現在は、高い耐久性を持つ「ガルバリウム鋼板」の折版屋根が主流になっています。
■ 瓦棒屋根
板金(トタン・ガルバリウム鋼板・ステンレス鋼板など)を使った板金屋根の工法の一つです。瓦棒と呼ばれる角棒状の木材を下地に打ち付け、その上から金属の板を敷く工法。
雨や強風に比較的強く、他の屋根に比べて、急勾配を必要としないため、スペースを多く確保することができます。
■ 縦平葺き屋根
金属板だけで折り重ねてつなぐ工法で、様々な曲面の屋根でも施工が可能です。縦向きに筋が付けられているため、水はけや滑雪性が非常によく、長持ちするのが特徴です。
■ 横葺き屋根
細長い金属の板を、横方向に、階段状で下地に止め付ける工法です。デザイン性に優れているので、美術館や、レジャー施設、住宅 にも幅広く採用されています。
■ 金属瓦葺き屋根
「和瓦」や「スレート屋根」が持つ雰囲気を、金属板を加工して表現した「金属の瓦」を使って施工した工法。和瓦の約1/10の軽さで、雪の重みや地震にも耐えられる丈夫な屋根材です。
一般的な住宅に広く使用されています。
■ カバー工法
現状の屋根はそのままで、上から新しい屋根材をかぶせる工法です。新・旧の屋根が2枚になりますが、金属屋根は軽いため、カバー工法に適しています。
遮熱性が高く、廃材も少ないため、環境にやさしい工法といえるでしょう。